しろくま手帖。

基本3文。ムリヤリに3文。それ以外はココロのままに長文、乱文、やっぱり散文。

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DTPの勉強部屋 第44回勉強会 at 安保ホール

スピーカー
紺野慎一 (株式会社星海社)
祖父江慎 (有限会社コズフィッシュ)

Session 1
祖父江慎のブックデザイン(前半)
Session 2
実況! 出版の現場はTipsの宝庫!?@星海社
Session 3
祖父江慎のブックデザイン(後半)


11年越しに完成したコズフィッシュの本についての話から始まる。
11年あるので、はじめの折れから奥付の折れまでソフトのバージョンがかなりちがう。
デジタルだと長年かけて完成させる本てムズカシイのね…と思い知る。


祖父江さんの
「(デザインとは)うっとりすること、うまくいかないこと」
「デザイナーというのは、相手のひとことで全てを捨てる勇気を持ってないと」
などの受け手がハッとするような心構えから
「印刷は永遠じゃない。本の寿命は予算で変わる」
というミもフタもない事実から
「いろんな事件が僕の恋人です」
までのアタマの中のものをアウトプットするための果てしない(ように見える)探究心まで、実例とともにお話を聞きました。



刈谷美術館の回転展のときに聞いた「印刷屋の担当者になりたくないけど、めっちゃおもしろーい!」な感じのを独白で。
いやー。たのしかった。
ずっと聞いていたい。

一見ムチャな製本や印刷も、何がどうしてどうやってできるかをちゃんと知ってるからこその想像力だし。
好きなもの多いひとの話って、たのしいよね。


第2セッションの紺野さんのお話、今回は出力辺りの話ではなく日々のオペレーション業務がしあわせになるTipsを、星海社の出版物という実例とともに。


おととしくらいのわたしに教えてあげたかった(もっと前でもいいけど)っていう、インキ管理とページツールとファイル拡張子にリンクを再設定のお話。
おととしくらいのわたしが知っても、使ってたInDesignはCS3やったで、しあわせになれるかどうかわからんけど。


デジタル(Web)のまんがを電子書籍や紙の本にするための画像(まんがなので全面だけど)変換してる話、Webの連載もののコミックス買うことあるのでとても興味深く聞いていた。
まぁ、ツイ4のまんが読んでるのもあるな。

懇親会で、妄想テレパシーとハリネズミのハリーの紙のコミックス買って気になったことをぶつけてしまう俺だった。
完全に読者目線だったけど。
や、まんがなので紙原稿に製版指示が入るイメージがわたしの中にあるんだろうなぁ。
はじめからデジタルだろうに。


2回めの祖父江さんのセッション。
小説の本文を絵本の文字表現のように、読んでてフシギな気持ちなる組版にするために紺野さんががんばったという話から。

本文の文字組みの指定紙を渡し、紺野さんにこういう風にしたいけどどうやってデータ作るの?と相談したと言えば、紺野さんがこれはこういうツールを使ったと解説する。
DTPで垂直平行にものを作ることしか考えてなかったけど、いつものツールで不安定なもの作れるんだー…いや、作らんけど。

紺野さんの解説が入ることで「うわーむりー」じゃなくて「そうか完成してるってことはオペレーターがそのデータ作ることできるんだ」と考えが変わる。

無茶苦茶しろってことじゃなくて、ツール使いこなせてないのを知るというか。


かなり終盤、「こっからイチバン話したいことなんだけど」って、道後温泉のオンセナートの坊っちゃん部屋の話にするために、まず坊っちゃん愛を語る。


「坊っちゃんだけで500冊ほどある」「こっちに八犬伝、むこうにピノッキオ…」など、同じ内容の本をたくさん持っているとのこと。
なぜか。
時代や場所によって組版が変わるから。

夏目漱石の原稿はこう、冊子に載ったのがこう、どこどこから出版されたのはこうで、時代がこうなってこう…。
お持ちの坊っちゃんの1部分に方眼のマス目を引き、句読点や括弧の扱いとか改行の入り方とか、仮名づかいとか、現代語訳(?)とか、同じものと思って見ていたのがそれぞれかなりちがうというのを可視化してくれた。


そう、坊っちゃんの明治から平成の終わりかけに至るまでのスライドと解説に興奮!!



で、それらを見てたらおもしろい!でも!!
学校で習った作文の文章表現、職場で覚えた読みやすいとされる組版、自分が読んでて読みやすい本・読みにくい本とはなんだろうと考えてしまった。


わたしが読みやすいと思って組んでるものは最大公約数ではなかったのかも…つーかその時代時代で変わるもんなんだよな…としばらく考えてたけど、坊っちゃんのスライドがたのしくて、それどころじゃなくなっていた。


そして道後温泉オンセナート行きたい!
実物見たい!




オマケ。
港の町の珈琲と刃物の町の珈琲(刃物の町の方が持ち込み←わかるやろ)。


持ち込みの珈琲といただきものの珈琲とともに #おやつ #しろくまグラム

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おやつありがたい。





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