しろくま手帖。

基本3文。ムリヤリに3文。それ以外はココロのままに長文、乱文、やっぱり散文。

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名古屋意匠勉強会ナルホ堂『中村書体と筑紫書体講座』

at 国際デザインセンター(ナディアパーク内)

筑紫書体の藤田重信さんと、中村書体(ゴナ、ナールほか)の中村征宏さん、Webフォントのすごいひと〈フォントおじさん〉関口浩之さんの講話。
そして中村さんと藤田さんの対談。


お題目だけで卒倒しそうなイベントでした。


仕事始めた頃は「本文(ボディコピー)にゴナかナール指定しといたら上司のチェックは通る」とか使ってた最後の方の世代なので、ゴナやナールを作った中村さんのお話が聞けるのは「ほんとに存在するんだ…!」とミョーな感動から始まってしまうのでありました。
藤田さんのお話聞けるのもモチロンすごいウレシイことなのですが。
とはいえ、ゴナとナールだけでひと晩呑めるほど、がっつり写植の時代に生きてないけどね。


中村さんの経歴を丁寧にお話しされていて、看板屋で3年→印刷工として3カ月、名古屋テレビのテロップ書きやってて、写研の公募でナールを応募したら採用され、そこからタイプデザイナーとして活躍され、ゴナ誕生の話などなど。
ナールを作った背景が「ツメなくてもいい升目いっぱいの文字があればいいのに」というのには「あぁ、なるほど」というのとともに、ちょっとクスッとしてしまった。



藤田さんのキレイで整っただけの書体より少し引っかかりのある書体を作るのは、子どもの頃から好きだった、昆虫やキャラクターやクルマなど、自分の好きなものから滲み出てるっぽい(大意)と言ってて興味深かった。


フォントおじさんこと関口さんの話で「Webサイトの情報のほとんどはテキストである」という当たり前なことに気づいてなくて目からウロコの気分になったりした。
Webも勉強していかねばならぬかしら…趣味の日記でひとりポータルサイト(ブログともいう)をなんとかしたいキモチなのでいろいろ考えながら聞いていた。


対談は、藤田さんの「写研の前半を支えたのは石井書体だったけど、後半を支えたのは中村書体だった」と石井社長は生前の言葉でうつくしくおわるのでした。
フーツラやヘルベチカみたいに、いろんな(いびつな)フリーフォントが出回らないよう、写研の書体をデジタル化することが叶わなかったのは、使う側としても悔やまれる。
これからがあるといいんだけど…(やはりいま見てもうつくしい書体だと思う)



惜しげも無くゴナやナールの原画が展示されていた。
さらに文字盤もあった(くらくら)。



フトコロ事情で懇親会出ない気だったけど、こんなアガる話聞いてて懇親会行かずに帰るのもったいないから参加してきた。

尊敬する組版屋さんのカッコイイ話が聞けてうっとりした。


いま、文字組無縁な仕事に就いてるから、勉強会が完全に趣味になってきたなぁ…と思いながら帰るのでした。






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